カヌースプリント競技規則 パラカヌー競技規則

カヌースプリント競技規則
パラカヌー競技規則

スプリント競技規則

第1章  総  則(GENERAL REGULAT10N)

第1条 目的(Aim)
カヌースプリント兢技は、明確に規定された障害のないコースを最短時間で漕ぎ、着順を競うことを目的とする。

第2条 競技会(Competitions)
1 公益社団法人日本カヌー連盟(以下「連盟」という)または加盟都道府県カヌー協会及びその連合体(ブロック協会)が組織する大会、選考会、予選会で選手の参加するものを競技会という。
2 連盟の行うすべての兢技会は、本規則による。ただし、国際大会は、国際規則による。
3 競技会は、天候にかかわらず行われる。ただし、悪天候または不測の事態により競技委員会が競技開催を不適当と認めた時は、中止または延期することができる。
4 連盟の認める公式競技種目と距離は、以下の通りである。
(1)200m・500m・1000m
男子及び女子 K-1・K-2・K-4・C-1・C-2・C-4
(2)5000m
男子及び女子 K-l・K-2・K-4・C-1・C-2
(3)200mリレー
男子     K-1・C-1
女子     K-1
5 原則として同一種目、同一艇に男女混合で参加することはできない。

第3条 競技者(選手)(Competitors)
1 競技者(以下「選手」という)および監督は加盟都道府県カヌー協会の資格審査を経て、別に定める競技者規定の条件を満たし連盟に登録された賛助会員であること。
2 賛助会員Aのみが国際大会に参加する賢格を有する。
3 賛助会員が競技会に参加する場合は所属する都道府県カヌー協会長の承認を必要とする。
4 ジュニア選手の年齢は、誕生日を迎える年が15才以上18才以下とする。
5 選手は同じ年に2ヶ国(地域)以上からの出場はできない。
6 オリンピック大会、世界選手権大会、アジア競技大会、アジア選手権大会等の出場資格年齢は15歳以上である。
7 外国籍の選手が日本国内の競技会に出場する場合及び日本国籍取得後2年未満で日本の代表選手となるには、母国の統括団体の承認を必要とする。
ただし、結婚、又は移民等により日本国籍を取得した場合は適用されない。
8 オリンピック大会、アジア競技大会の日本代表選手となるには国籍取得後3年以上を必要とする。

第4条 主要競技会の申請及び公表並びに競技会要項
(Fixture list)
1 加盟都道府県カヌー協会が、競技会の開催を希望するときは、少なくとも前年8月15日以前に連盟に所定の様式にて立候補申請をしなければならない。その場合、次の事項が含まれるものとする。また、向こう3年先まで立候補申請できる。
(1)競技会の名称
(2)主催者名
(3)主管団体名
(4)期日
(5)競技会会場(図面添付)および所在地
(6)競技種目
(7)その他必要な事項
2 連盟は、前年10月31日以前に、当該年度の競技会日程を各加盟都道府県カヌー協会宛に送付する。その場合は、次の事項が含まれるものとする。
(1)競技会の名称
(2)主催者名
(3)主管団体名
(4)期日
(5)競技会会場および所在地
(6)競技種目
(7)その他必要な事項
3 競技会要項
(1)要項は、競技会の開始日より少なくとも40日前に各加盟都遺府県カヌー協会宛に送付する。その場合は、次の事項が含まれるものとする。
① 競技会の名称
② 主催者名、共催者名、後援者名、協賛者名、協力者名
③ 主管団体名
④ 期日(日時)
⑤ 競技会会場および所在地
⑥ 主要競技日程
⑦ 競技種目、競技方式
⑧ 参加資格
⑨ 参加料
⑩ 参加申込先
⑪ 申込締切日時
⑳ 組合せ及び抽選の日時、場所
⑲ 検艇の日時、喝所
⑭ 監督会議の日時、場所
⑮ 開・閉会式、表彰
⑯ その他必要な事項
(2)申し込み締切日は、競技会初日の20日以前にしてはならない。ただし、競技会の特性により20日以前に締め切る場合は大会要項に明記すること。又予備エントリーを提出させることがある。

第2章  用艇の種頬及び規格(CLASSES AND BUILDING RULES)

第5条 艇の規格及び商標(Specifications and Trademarks)
1 競技会に参加する公式艇は「舶技及び施設・用具に関する公認・登録規則」の定めるところにより公認を受けなければならない。連盟によって競技艇とみなされる公式艇は、以下の通りである。
                 K-1 K-2            K-4      C-1      C-2      C-4      単位
最大艇長              520        650        1100      520        650        900        cm
最小重量              12        18          30       14        20        30        kg
2 以前にその規格が公認された艇は、この規則においても使用が認められる。ただし、改造した場合は新規に公認を受けなければならない。
3 艇、付属品及び衣服等に商標及び宣伝用の標章または文字を入れることができる。
4 選手の衣服及び装具に入れられる商業宣伝についてのガイドラインは、次の通りである。
(1)広告物は、すべて、選手の識別を妨げたり競技の結果に影響を及ぼすおそれのある場所に付けてはならない。
(2)タバコ・喫煙及び酒類・飲酒に関する広告は認めない。
(3)使用される広告物は、別に定める連盟役員・競技者規定及び協賛広告の表示方法に従うものでなければならない。
5 選手は、各自の用具に付けた商標及び標章等に対して、責任を持ち品位を保つものとする。

第6条 構造(Construction)
1 ハル(船底)の各部は水平面・垂直面に対し、凹面であってはならない。
2 デッキ(甲板)は水平線に対し、第一コックピットの先端が最も高くなければならない。
3 不正に選手が有利になるような外部の物質を艇に付加してはならない。競技中、全ての電気・電子的装置を艇に乗せてはならない。これは、以下の物を含む。
電気ポンプ・速度計測器具・歪計・心拍計(メトロノーム・ペースメーカー)
報道中継やイベントのためにリアルタイムで情報を送ることのできる装置を艇や選手に取り付ける場合及び、連盟が選手強化に必要とするレース分析のために同様の装置を取り付ける場合は、事前に競技委員会に届け出て許可を得なければならない。ただし、いかなる場合もレース中の選手に情報を送ることはできない。
4 カヤック(K)
(1)艇には、ラダー(舵)を一つ取り付けることができる。ラダーの位置はハル(船底)の下部とし艇長内に収置する。
(2)艇は、サーフスキータイプのような上に座るものでなく、カヤックタイプで中に座り込むものであること。
5 カナディアン(C)
ハル(船底)は、艇長の軸線上に対称でなければならない。
舵または他の操舵装置を取り付けてはならない。
(1)C-1とC-2は、完全に無蓋でもよい。
無蓋部分は完全に開いた部分が、280cm以上なければならない。ガンネル(船べり)の側縁は、完全に開いた部分に沿って、最大5cmまで内側に入ってよい。艇には、それぞれ最大幅7cmまで、最多3本までの補強用のバーを取り付けることができる。
(2)C-4は、完全に無蓋でもよい。無蓋部分は完全に開いた部分が、390cm以上なければならない。ガンネル(船べり)の側縁は、完全に開いた部分に泊って、最大6cmまで内側に入ってよい。艇には、それぞれ最大幅7cmまで、最多4本までの補強用のバーを取り付けることができる。
 
船尾  〈カナディアン〉   船首
船首    〈カヤック〉    船尾
 
 
第7条 検艇(Boat control)
1 定められた日時・場所で大会前、競技前、競技終了直後の検艇を実施する。
2 艇長は、艇首から艇尾までの最外瑞を測定する。艇首、艇尾に保護装置があるときは、それを含めて測定する。
3 カヤックの計量は、舵及び操舵装置、座席の固定物以外の諸部品を取り外し、可能なかぎり水分のない状態で行う。
4 カナディアンの計量は、床板および固定した膝あて、波よけ、横木等の固定物以外の諸部品を取り外し、可能なかぎり水分のない状態で行う。
5 検艇後の用艇は、すべての競技が終了するまでいかなる変更もしてはならない。
6 各競技終了直後、競技委員会の決定により、3艇もしくはそれ以上を無作為に検艇する。
 
第3章 競 技 運 営(ORGANIZATION OF THE COMPETITIONS)

第8条 役員と委員会及び役員の職務(Duties of the Officials)
1 連盟が主催または主管する競技会、加盟都道府県カヌー協会及びブロック協会が主催または主管する競技会には、次の競技役員を置く。
(1)競技会会長・副会長
(2)審議委員会委員長・委員(ジュリー)
(3)競技委員会委員長(チーフオフィシャル)
(4)競技委員会副委員長(コンペティションマネージャ)
(5)競技総務部長(テクニカルオルガナイザー)
(6)審判部長(チーフジャッジ)
(7)発艇員(スターター)
(8)整列員(アライナー)
(9)水路審判員(コースアンパイア)
(10)回航審判員(ターニングポイントアンパイア)
(11)決勝審判員(フィニッシュラインジャッジ)
(12)計時員(タイムキーパー)
(13)検艇員(ポートメジャラー)
(14)配艇員
(15)総務部員
(16)放送員(アナウンサー)
(17)通信員
(18)報道員(プレスオフィシャル)
(19) 式典表彰員
(20) 記録員
(21)水路施設員
(22) 医事員
(23) 写真判定員
(24) 救助員
(25) その他競技会に必要な役員および補助員
事情により一部役員は、他の役職を兼ねることができる。また、変更することができる。(3)~(14)までの競技役員は、連盟の公認審判員でなければならない。
日本選手権大会、国民体育大会、日本ジュニア選手権大会、海外派遣選手選考会等連盟主催の競技大会における審判部各部署の主任は、公認J級審判員資格を有する者が望ましい。公認審判員の資格承認は、別に定める公認審判員規程による。
2 委員会
(1)審議委員会(ジュリー)
① 審議委員会は、3、5、7名のいずれかで構成する。
ただし、1~2名は、競技会開催都道府県カヌー協会に属する者とする。委員のうち1名は審議委員会委員長となる。委員長は、経験豊かな連盟役員とする。
② 審議委員会は、次の事項を掌る。
ア 競技委員会の判定に対する抗議の上訴を受け、これを判定する。この上訴は、競技委員会の判定の発表から20分以内に文書にて、かつ供託金5000円を添えたものを受け付ける。
イ 審議委員会の判定は、競技会における最終のものである。
(2)競技委員会(コンペティションコミティ)
① 競技委員会は、兢技委員会委員長、同副委員長、競技総務部長、審判部長により構成し、競技会を管理し主要事項を審議判定する。
② 競技委員会は、次の事項を掌る。
ア 競技会を組織し、その準備運営を統轄する。
イ 悪天候及び不測の事態の場合、競技会の中止または延期を決定することができる。また、不測の状況に応じて参加チームの代表者の同意のもと、プログラムに定められた競技時間、競技順序、競技間隔を変更することができる。
ウ 抗議を受け付け、判定する。
エ 競技会中に規則遥反があった場合の失格に関し、判定を行う。この場合、競技委員会は、当該競技の成績発表前に早急に結論を出さなければならない。
オ 規則違反の判定を下す前に、規則違反があった競技に関係した当該審判員の意見を聴取する。
カ 予選において、負傷した選手を他の組合せあるいは決勝組合せに参加させることができる。
3 競技役員の職務
(1)競技会会長
競技会会長は、兢接合の最高責任者で、規則によって処理しえない競技会中に発生するあらゆる問題の解決にあたる。競技会会長は、不当な行為・侮蔑的言動を行った選手、競技役員、関係者及び観客に対して失格もしくは退去処分にすることができる。
(2)審議委員会委員長(審議委員会)
審議委員会委員長は、競技委員会の判定に対する抗議の上訴を受け、審議委員会を開催し、これを判定する。
(3)競技委員会委員長(競技委員会)
委員長は、競技会を管理し日程通り進行し、遅滞なきよう運営することに責任を持つ。また、必要事項を次の競技開始前に時期を逸せず関係役員に知らせねばならない。検艇の規定が、全参加艇に正確に適用されていることを審判部長により確認する。発艇順序、不正発艇の選
手名、競技成績等の必要事項を掌握し、放送員が適宜観客に対して報道していることを確認する。
抗議を受けた時は、競技委員会を開催し判定する。
(4)競技委員会副委員長(競技委員会)
副委員長は委員長を補佐し、委員長不在の時はその職務を代行する。
(5)競技総務部長(競技委員会)
競技総務部長は、競技用品・用具、競技施設等の点検・整備に責任を持つ。競技記録及び入賞者名簿の作成に責任を持つ。また、抗議の措置過程の記録を作成し保管するほか、諸会議、式典等総務事項を掌る。
(6)審判部長(競技委員会)
審判部長は、競技判定に関する一切を統轄する。
(7)発艇員
発艇員は、発艇に関するすべての事項及び発艇の適否を決定する。
発艇員は、競技委員会との連絡を密にし、競技委員会からの準備完了の合図を受けた後に、競技規則に従って発艇を実施する。
発艇に関する発艇員の決定は、最終のものとする。
(8)整列員
整列員は、競技会が遅滞のないよう艇を発艇線上に集合させ、選手の競技衣服 ゼッケン番号及びカヌー艇番号をチェックする。
全艇が発艇線に並んだとき、白旗を上げて発艇員に合図する。
(9)水路審判員
水路審判員は、競技中に選手が規則を遵守しているかを監視する。
500m、1000m種目において水路審判員は、通常モーターボートで追随監視する。200m種目においては、発艇線及び決勝線の後方で監視する。
規則違反のない場合は、白旗を振って合図する。
規則違反が行われた場合は、赤旗を振って決勝審判長に連絡し、審判部長、競技委員会委員長に文書(水路審判用紙)で報告する。
審判艇には、水路審判員、書記及び操縦者以外、同乗してはならない。
水路審判艇中の1艇は、可能な場合上位集団に追随できる。ただし、他の選手の妨げにならないように注意する。
競技中、水路審判員の全行動はいかなる妨害も受けてはならない。また、第22条に規定する中断に関する権限を有する。
(10) 回航審判員
回航審判員と書記は、各回航点の見通しの良好な場所において、厳重に監視しなければならない。回航審判員は、選手が規則に従って回航することを確認し、書記は回航点の通過選手を記録する。
回航審判員は、競技終了後直ちに回航点通過の選手名(ゼッケン番号またはカヌー艇番号でもよい)と規則違反のあった場合は、その旨競技委員会委員長に文書で報告する。
回航審判員の権限及び職務は、水路審判員に準じる。
(11)決勝審判員
決勝審判員は、決腸線延長上に位置し、決勝線に到達した艇の着順を決定する。2ないしそれ以上の艇の着順判定が異なる場合は、その判定は決勝審判員の多数決による。判定が賛否同数の時は、決勝審判長がこれを判定する。
写真判定装置が使用される場合の最終決定は、写真判定による。
また、水路審判の旗による合図に遅滞なく呼応する。
(12)計時員
計時員は、計時記録に関して背任を持つ。
計時主任は、ストソプウオッチを含む計時等の機器を事前に点検することを要する。
各競技終了後直ちに、他の計時員と公式計時を検討し、直ちに決勝審判長に報告する。ストッブウオッチは、目視で確認できる信号、もしくは通信器具による発艇合図を受けた時に押すものとし、発砲の音を聞いて押してはならない。
計時員は決勝審判員を兼ねることができる。
(13)検艇員
検艇員は、審判部長を補佐し、競技参加艇を測定し、計量する。また、ライフジャケットの点検を行い安全管理を行う。
競技規則に適合しない艇および未公認艇は、その競技会から除外する。
大会前あるいは競技前の検艇で合格した艇に対しては、検艇合格証を貼付するものとする。
競技直後、親授委員会の決定により検艇を行い、その合否を兢技委員会に報告する。
(14)配艇員
配艇員は、競技会ごとに定められた配艇要領に従い配艇を行うとともに、艇の整備を要する時はこれを行う。
(15)総務部員
総務部員は役員、補助員の業務状況を把握し、総務部長の指示を受けて業務の円滑化を図る。その他、他の部署に属さない事項を処理する。
(16)放送員
放送員は、競技委員会委員長の指示により、各競技の開始、競技の種目、発艇順、不正発艇の選手名、競技状況などを放送し、競技終了後はその成績を放送する。また、競技運営上必要な事項を放送する。
(17)通信員
通信員は、その装置の正常な機能発揮に責任を持つ。
(18)報道員
報道員は、報道関係に対する渉外及び記録結果を知らせる。
(19)式典表彰貝
式典表彰員は、寮技会開催中に行われる開・閉会式の進行を行い、競技総務部長を補佐し、入賞者の表彰に関する業務を行う。
(20) 記録員
記録員は、競技委員会委員長の確認を経て保存用、広報用、放送用の成績表・組合せ表を作成し印刷、配布、掲示する。また各競技ごとの気象状況の測定等の記録文書を作成する。
 (21) 水路施設員
水路施設員は、競技規則に基づいて水路施設を整備し、
競技期間中、その管理保全についての責任を持つ。
(22) 医事員
医事員は、主催者によりその都度任命された適任者とし、競技期間中医事全般を掌る。
(23) 写真判定員
写真判定員は、各兢技の入線(ゴールイン)状況を撮影し、写真判定により競技結果を正しく判定する資料を作成する。
(23) 救助員
救助員は、救助艇にてコース外に位置し、転覆等があった場合、競技中においては競技委員会の指示により競技の妨害をすることなく直ちに救助する。(緊急の場合は、この限りでない。)
(24) その他の役員・補助員
必要に応じ発艇、記録、検艇、配艇等に各競技役員の指示による業務を行う補助員を配置することができる。

第9粂 競技会案内状(Invitations)
各種競技会の案内状には、以下の内容を記載すること。
 競技会の名称
② 主催者名
主管団体名 期日と会場および所在地 コースの状況 競技種目 参加料
⑧ 参加申込先
⑨ 参加申込締切日
⑩ その他必要な事項

第10条 参加申込(Entries)
1 競技会の参加申込は、所定の申込用紙で所属する加盟都道府県カヌー協会長の承認を得て、締切期日までに申し込むものとする。ただし、学生については協会長承認事項に特例を設けることがある。この場合、大会要項にその旨を明記する。
また、Webによる参加申込方法をとる場合がある。
なお、以下に該当するものは受理しない。
(1)協会長の承認印のないもの
(2)申込期日に遅れたもの
(3)会員登録が確認できないもの
(4)所定の参加料が納付されていないもの
2 K-2、C-2、K-4、C-4においては、その所属するそれぞれの加盟都道府県カヌー協会長の承認を得れば、他の都道府県協会登録選手と参加することができる。
3 参加チームは、各種目ごとに補欠選手を申し込むことができる。
補欠選手がある場合は、申込み選手名簿に記載しなければならない。
4 選手名簿に記載された選手は、カヤック、カナディアンの同一種目内での選手の交代ができる。ただし同一競技種目での正選手同士は、交代することができない。
5 申込締切日の17時00分前に発信したファクシミリでの申込は受理する。
ただし、ファクシミリでの申込の時は、発信後直ちに申込先に着信状況を確認することとし、確認後すぐに申込用紙原本を送付すること。一致しないときは、申し込み期限
直近までに到着したものを優先する。

第11粂 参加申込の承認とプログラム(Acceptance of entries and programme)
参加申込受理の回答は、参加料の領収書をもって行う。
競技委員会は、最初の競技の24時間前までに参加選手名、
所属クラブ名及び組合表を記載したプログラムを公表しなければならない。
第12条 参加申込の変更・棄権(Alterations in entries and withdrawals)
1 参加申込の際に届出た選手に限り、正選手と交代(第10条第4項参照)することができる。
この変更は、午前および午後の部の第1レースの1時間前までに書面により競技委員会委員長に届出るものとする。
2 参加申込の変更・棄権は、最終的なものとみなされ、同一選手の再参加申込は認められない。
棄権は、午前および午後の部の第1レースの1時間前までに書面により競技委員会委員長に届出るものとする。既納の参加料は、返納しない。

第13条 水路(Courses)
1 1000m以下の競技では、直線で一定方向とし、各レーンは平行であり、各レーンの幅は9m(ただしA級およびB級コース)とする。
発艇線及び決勝線は、コースに直角でなければならない。
決勝線に向かって左端から1レーンとする。
水深は、コース全域にわたり1.5m以上あることを原則とする。(詳細はコース規格参照のこと)
2 5000m競技は、回航点を設けることができる。 この場合、できる限り次の条件を満たすことを要す。
(1)発艇線と最初の回航点表示旗との距離は、直線で1000m以上とする。
(2)最後の回航点表示の旗と決勝線との距離は、直線で1000mとする。
(3)回航点の中心間の距離は、1000m以上とし、回航の半径は40m以上とする。
(4)回航点は、6本以上の旗で標識する。旗は、対角線に仕切られ、半分は赤、半分は黄とする。
(5)発艇線、決勝線それぞれの線がコースの外縁と交わる点に赤旗を置くこととする。

第14条 艇番号及びゼッケン番号(Canoe and personal numbers)
1 すべての競技艇は、レーン番号を示す白地色に黒字の標識板を取り付けなければならない。
標識板は、横18cm✕縦20cmの大ささで、後甲板の中央線上につける。
2 選手は、運営組織が提供するゼッケン番号または所属チームを表示したゼッケンを、胴体の前後もしくは背中のいずれかに付けなければならない。

第15条 監督会議(Instructions for competitors)
1 各チームの監督(代表者)は監督会議には必ず出席しなければならない。
2 監督は競技開始の5時間前までに印刷物または口頭により、次の事項の指示を受けるものとする。
(1)水路及びその標識の詳細
(2)発艇時刻
(3)発艇線
(4)決勝線
(5)選手のレース番号
(6)検艇の種別
(7)棄権、エントリーの変更及びプログラム訂正の受付
(8)その他必要な事項

第16条 抗議 (Protest)
1 選手の出場資格に関する抗議は、監督がその日の競技開始1時間前までに文書をもって競技委員会委員長にたいして行う。
2 競技中の抗議は、監督が成績発表の時刻より20分以内に文書により兢技委員会委員長に行わなければならない。
3 抗議は、文書に供託金5,000円を添えなければならない。
なお供託金は、抗議が成立した場合は返金する。
4 競技委員会の判定に対する上訴は、審議委員会の委員長宛てに行うものとし、監督がその判定通知を受けてから20分以内に提出するものとする。その要領は、3項に準ずる。
審議委員会の判定は、競技会における最終のものである。

第17粂 提訴(Appeals)
監督は、審議委員会の判定に対し、競技実施日より30日以内に、所属都道府県カヌー協会を通して連盟に提訴する権利を有する。
連盟理事会は、最終決定を公表するものとする。
提訴の要領は第16条3項に準ずるものとする。
第4章  競技規定(RACING REGULATIONS)

第18粂 失格(Disqualifications)
1 不正な行為や危険行為を犯した者、競技規則を守らない者もしくは競技規則の栄誉ある趣旨を無視した者は、当該競技会の期間中失格とする。
2 用艇規格に合格しない艇で競技をした選手、指示された検艇を受けなかった選手、同一型色競技衣服上下以外でペア・フォアに出場した選手は、その競技種目を失格とする。
3 競技中に外的な援助、水路に沿っての他艇の随行伴走(レーンの外側を含む)、または水路内に物を投げ込むことによる援助または妨害を禁止し、すべての関係選手を当該
競技会の期間中、失格とする。
4 転覆の際、選手が外的援助なしに艇に乗り込むことができなければ、当該競技種目を失格とする。ただし、競技委員会は予選に限り、転覆・レーンアウトの場合、上位に進
出できる範囲で出場させることができる。
5 ゴール前等において故意に減速し順位を調整しようとした選手は、当該競技会期間中、失格とする。

第19条 推進方法(Means of propulsion)
1 カヤックは、両側に水かき(ブレード)のあるパドルのみを用いて推進する。
2 カナディアンは、片側に水かき(ブレード)のあるパドルのみを用いて推進する。
3 パドルは、艇に取り付けてはならない。
競技中、パドル破損の場合、選手に外部から別のパドルを与えてはならない。

第20条 予選及び決勝(Heats and finals)
1 競技は、3艇以上の参加申込がなければ成立しない。ただし代表選考のための競技会の場合はこの限りではない。
2 直接決勝及び予選を必要とする競技種目のレーンは、抽選によって決定する。
予選の組合せは抽選の際、各組の出場数の差が2艇以上にならないものとする。各組の出場数が異なる場合は、組数の若い組を多くする。
3 1000m以下の競技において、参加選手が多い喝合は、予選を行う。タイムトライアル方式により予備予選を実施することもできる。
(1)各予選から決勝における艇の数は、9艇を超えないこと。(ただし、競技委員会が認めた場合は、この限りではない。)
(2)必要に応じて11艇以上の参加の場合、A・B決勝を実施できる。
4 指示された予選に出場しなかった選手は、その種目を失格とする。予選以降、競技委員会により承認された選手が正当な理由なく発艇しなかった場合および発艇に遅刻した選手は、以降の当該距離種目のすべてを失格とする。
5 中間予選あるいは決勝出場資格を得た選手の交代はできない。
6 予選及び決勝は、同一水路(コース)で行うものとする。
7 予選以降における進出は、着順を優先する。ただし組分け方式の一部にタイムを優先する場合がある。
8 5000mの競技においては、予選は行わず、参加艇は同時に発艇するものとする。ただし、水路の幅が狭く、同時発艇が不可能な場合は、一定間隔をおいて発艇することができる。
9 同一種目競技のレース間隔は、原則として1000mおよび500mは1時間以上、200mは30分以上とする。
10 組合せの方法は、附表の組分け方式による。
11 予選以降のレーン分けは、前回の競技結果により自動的に1位が中央のレーンとなり、以下順次左右のレーンに振り分けるものとする。

第21条 発艇(Start)
1 選手は、競技プログラムに明示された時間に、発艇地点にいなければならない。
発艇は、発艇地点にいない選手を照会することなく行われる。
発艇は、艇首を発艇線に揃えて行う。艇は、静止状態であること。
2 1000m以下の兢技において、発艇は「レディ セットゴー,(Ready Set Go)」の号令で行われる。選手は「レディ」の号令でパドリングの準備をし、「セット」の号令で漕ぎ始めの位置でパドルおよび艇を静止させる。
発艇員は、選手のスタート位置および静止姿勢が発艇状態になった時、ゴー(発砲もしくは短く強い信号音)で発する。
3 発艇員は、5000mの競技においては、「スタート ウイズイン ワン ミニイツ」を通告し、発艇状態になった時、ゴー(発砲もしくは短く重い信号音)で発する。
4 発艇の際、選手がスタート号令の通告の途中もしくは直後、発砲する前に前方へ漕ぎ始めた場合、不正発艇となる。
選手はゴーの号令(発砲音もしくは強い信号音)のみに反応しなければならない。予測して漕ぐことは許されない。
発艇員は不正発艇が確認された場合、直ちに2度目の発砲をし全艇をストップさせ、不正発艇した選手に腎告を与え、再度発艇する。
同一選手が2度不正発挺した場合は当該競技種目を失格とする。
5 発艇線付近において、審判員の再三にわたる注意を無視する選手は、当該競技種目から除外し失格とする。

第22条 中断(interruptions)
水路審判員は、不測の事態(障害物など)が生じた場合、正規に発艇した競技を中断させることができる。この場合、選手は直ちにパドリングを中止し、次の指示を待たねばならない。競技が無効とされ再度発艇するときは選手を交代させることはできない。

第23条 ペースどりと接近(Taking pace and hanging)
競技に参加していない艇及び他の手段によるペースの配分や外的な援助は禁止する。
1 1000m以下の競技
1000m以下の競技において、選手は、発艇線から決勝線に至るまでの間、自己の定められたレーンを離れてはならない。可能な限りレーンの中央を漕がなければならない。
また、他艇のあらゆる方向に5m以内に接近してはならない。
2 5000mの競技
5000mの競技において、選手は自己の漕路を他の選手の進行を妨げない限り、自由に選んでよい。ただし、最後の1000mは、1000m以下の競技に関する規則が適用される。
最後の回航点を通過する選手に、音(ベルまたは鐘)や言葉によりその旨知らせる。

第24条 回航(Turns)
1 競技が回航点を有する水路で行われる場合、回航の進路は原則左廻りとする。
2 回航点を回る際、内側の選手の艇首が外側の選手の艇の座席先端部(コックピットの先端部)と同位置あるいはそれより前である場合は、外側の艇は内側の艇のために漕路のゆとりを残してパドリングをすることを要する。
K-2、K-4の場合は、最前部の座席先端部(コックピットの先端部)であり、C-1の場合は選手の身体を同位置とし、C-2の場合は前漕者の身体とする。
3 回航に際しては、回航点の浮標によって表示された水路にできるだけ接近してパドリングをすること。
選手は、回航点の浮標に接触しても失格とはならないが、回航審判員が、そのことで利益を得たと判断した場合は、その選手を失格とする。

第25条 追越(Overtaking)
5000mの競技において、競技中、艇が他艇を追い越す場合は、その艇に接近しすぎてはならない。また、追い越される艇は、コース等を変更し追い越す艇の妨害をしてはならない。妨害として判定された場合は、失格とする。

第26条 衝突及び破損(Collision or darnage)
他艇に衝突した責任のある選手及び艇やパドルに破損を与えた選手は失格となり、弁償を求められる。

第27条 決勝(Finish)
1 全ての選手が乗った艇の艇首が、決勝線に到達した時ゴールとみなす。
2 時間は100分の1秒で判定する。
3 可能であれば写真判定の1000分の1秒で判定する。
4 判定において、2艇またはそれ以上の艇が同時に入った
場合、これらを同着とし、次位を欠番とする。
5 次レース進出への決定レースにおいて、同着順位があった場合、当該選手に対して次の規則が適用される。
(1)次レースにおいてレーンの確保ができる場合、抽選でレース順を決定する。
(2)可能な場合、10レーンを使用することができる。
(3)レーンを確保することができない場合は、その日の最終レースあるいは半日プログラムの最終レースの1時間後に、当該レースの再レースを行う。ただし、時間的な余裕がなければくじ引きで順位を決める。
(4)再レースで同着があった喝合、くじ引きで順位を決める。

第28条 報告(Information)
1 連盟の主催する競技会終了後、主管協会は、その成績の結果を大会プログラムに記入し、1週間以内に連盟に1部届出報告する。成績は電子データによる届出報告も可とする。
2 連盟の後援を受けた競技会は、大会終了後直ちに、その成績の結果を連盟に1部届出報告する。
3 各加盟都道府県カヌー協会は、当該年開催する競技大会を2月末日までに、第4条1項の様式で連盟事務局に提出する。

第29粂 安全対策
1 艇には、浮力体を装備しなければならない。
2 18歳以下の選手は、競技中も練習中もライフジャケットを着用しなければならない。着用する救命胴衣は、常時7kg以上の浮力があるものとする。ただし、特別に連盟の
認める場合、適用しないことがある。

第30粂 リレー
1 発艇は、一定方向に並んで競技する。次の艇は、もとの方向に戻り、順次これを反復する。
2 いかなる場合においても、引渡し艇と引継ぎ艇は、互いに発着点の間を漕がねばならない。
同一組の艇は、同一艇番号、ユニフォームの色は同一色とする。
3 引継ぎ線は、引渡し艇の決勝線となり、引継ぎ艇の発艇線となる。
引渡し艇が引き継ぎ線に到達した時、引継ぎ艇が発艇する。
その際、引き継ぎ艇は静止していることを原則とする。
4 予選出場後は選手の交代を認めない。ただし、同一組内において発艇順序を変更することはできる。
第31条 アンチ・ドーピング規定と制裁措置
1 世界アンチ・ドーピング規定に基づき(財)日本アンチ・ドーピング機構(以下JADAという)が策定した日本アンチ・ドー,ビング規定を遵守しなければならない。
2 日本選手権などの大会では、競技会検査を行うことが望ましい。
3 JADAより登録検査対象リストにより指定された選手は、四半期ごとに居所情報をJADAおよび連盟に届けることを義務づける。
これに基づく兢技外検査以外にも、連盟はすべての選手を対象に競技外検査を行うなどし、アンチ・ドーピングの啓発活動を行う。
4 規定に違反が認められた場合の選手・チームへの確認・通知・暫定的資格停止・審査・及び懲罰は、日本アンチ・ドーピング規定・国際カヌー連盟ドーピングコントロール規則
(International Canoe Federation Doping Control Rules)を適用する。
懲罰については国際カヌー連盟ドーピングコントロール規則を優先する。
 
 
附 則
本規則は、昭和55年3月18日社団法人日本カヌー連盟
通常総会において承認され、昭和55年4月1日以降効力
を発する。
昭和57年4月1日 改正増補
昭和61年4月1日 改正増補
平成元年4月1日 改正増補
平成 3年4月1日 改正増補
平成 8年4月1日 改正増補
平成10年4月1日 改正増補
平成13年4月1日 改正増補
平成20年4月1日 改正増補
平成23年4月1日 改正増補
平成25年4月1日 改正増補
平成27年4月1日 改正増補



パラカヌー競技規則

公益社団法人

日本カヌー連盟

2016年4月1日から適用

 

第1章 総則

(GENERAL REGULATION)

 

第1条 目的(Aim)

パラカヌー競技は、明確に規定された障害のないコースを最短時間で漕ぎ、着順を競うことを目的とする。

 

第2条 競技会(Competitions)

1 公益社団法人日本カヌー連盟(以下「連盟」という)、

日本障害者カヌー協会または加盟都道府県カヌー協会及びその連合体(ブロック協会)が組織する大会、選考会、予選会で選手の参加するものを競技会という。

2 連盟の行うすべての競技会は、本規則による。ただし、国際大会は、国際規則による。

3 競技会は、天候にかかわらず行われる。ただし、悪天候または不測の事態により競技委員会が競技開催を不適当と認めた時は、中止または延期することができる。

4 連盟の認める公式競技種目と距離および参加クラスは、以下の通りである。

(1)200m

男子及び女子K-1  KL1・KL2・KL3

男子及び女子V-1 VL1・VL2・VL3

KとはKayak(カヤック)を指し、ⅤとはVa’a(ヴアー)を指す。

(2)障害の程度により、L1・L2・L3の3クラスに分け、選手のクラス分けはクラス分け委員(クラシファイヤー)の決定による。選手は、自己よりも障害が重いクラスの種目に出場することはできない。

(3)選手のクラス分け(クラシフィケーション)については、附表のクラス分け表による。

5 原則として同一種目、同一艇に男女混合で参加することはできない。

 

第3条 競技者(選手)(Competitors)

1 競技者(以下「選手」という)および監督は、日本障害者カヌー協会または加盟都道府県カヌー協会の資格審査を経て、別に定める競技者規定の条件を満たし連盟に登録された賛助会員であること。

2 身体障害者手帳を所有する者。

3 国際または国内でのクラス分け判定を受けている者、もしくは競技会中にクラス分け判定を受ける者。

4 賛助会員が競技会に参加可能な年齢は、15歳以上とする。

ただし、15歳未満であっても保護者が参加に同意、同行が可能であり、所属する加盟都道府県カヌー協会長が参加を認めた者、主催者が特別に参加を認めた競技会は参加可能とする。その場合、開催要項に記載など事前に通知しなければならない。

5 賛助会員Aのみが国際大会に参加する資格を有する。

6 賛助会員が競技会に参加する場合は、所属する都道府県カヌー協会長の承認を必要とする。

7 選手は同じ年に2ヶ国(地域)以上からの出場はできない。

8 パラリンピック大会、世界選手権大会、アジアパラ競技大会、アジア選手権大会等の出場資格年齢は15才以上である。

9 外国籍の選手が日本国内の競技会に出場する場合及び日本国籍取得後2年未満で日本の代表選手となるには、母国の統括団体の承認を必要とする。

ただし、結婚、又は移民等により日本国籍を取得した場合は適用されない。

10 パラリンピック大会、アジアパラ競技大会の日本代表選手となるには国籍取得後3年以上を必要とする。

 

第4条 主要競技会の申請及び公表並びに競技会要項

(Fixturelist)

1 加盟都道府県カヌー協会が、競技会の開催を希望するときは、少なくとも前年8月15日以前に連盟に所定の様式にて立候補申請をしなければならない。

その場合、次の事項が含まれるものとする。また、向こう3年先まで立候補申請できる。

(1)競技会の名称

(2)主催者名

(3)主管団体名

(4)期日

(5)競技会会場(図面添付)および所在地

(6)競技種目

(7)その他必要な事項

2 連盟は、前年10月31日以前に、当該年度の競技会日程を各加盟都道府県カヌー協会宛に送付する。その場合は、次の事項が含まれるものとする。

(1)競技会の名称

(2)主催者名

(3)主管団体名

(4)期日

(5)競技会会場および所在地

(6)競技種目

(7)その他必要な事項

3 競技会要項

(1)要項は、競技会の開始日より少なくとも40日前に各加盟都道府県カヌー協会宛に送付する。その場合は、次の事項が含まれるものとする。

① 競技会の名称

② 主催者名、共催者名、後援者名、協賛音名、協力者名

③ 主管団体名

④ 期日(日時)

⑤ 競技会会場および所在地

⑥ 主要競技日程

⑦ 競技種目、競技方式

⑧ 参加資格

⑨ 参加料

⑩ 参加申込先

⑪ 申込締切日時

⑩ 組合せ及び抽選の日時、場所

⑪ クラス未確定選手のクラス分け日時、場所

⑫ 検艇の日時、場所

⑬ 監督会議の日時、場所

⑭ 開・閉会式、表彰

⑮ その他必要な事項

(2)申し込み締切日は、競技会初日の20日以前にしてはならない。ただし、競技会の特性により20日以前に締め切る場合は大会要項に明記すること。又予備エントリーを提出させることがある。

 

第2章  用艇の種類及び規格  、

(CLASSES AND BUIIDING RULES)

 

5粂 艇の規格及び商標(Specifications and Trademarks)

1 競技会に参加する公式艇は「競技及び施設・用具に関する公認・登録規則」の定めるところにより公認を受けなければならない。連盟によって競技艇とみなされる公式艇は、以下の通りである。

                 K-1       V-1    単位
最大艇長    520       730    Cm
最小幅         50         -      Cm
最小重量      12         13    Kg

*カヤック艇の最小幅は、船底から10cm上部を測定する。

*ヴァ一艇の最小重量は、外付け浮(alma)及び染(iatoco)を含む。

2 以前にその規格が公認された艇は、この規則においても使用が認められる。

但し、改造した場合は新規に公認を受けなければならない。

3 艇、付属品及び衣服等に商標及び宣伝用の標章または文字を入れることができる。

4 選手の衣服及び装具に入れられる商業宣伝についてのガイドラインは、次の通りである。

(1)広告物は、すべて、選手の識別を妨げたり競技の結果に影響を及ぼすおそれのある場所に付けてはならない。

(2)タバコ・喫煙及びアルコール度の高い蒸留酒に関する広告は認めない。

(3)使用される広告物は、別に定める連盟役員・競技者規定及び協賛広告の表示方法に従うものでなければならない。

5 選手は、各自の用具に付けた商標及び標章等に対して、責任を持ち品位を保つものとする。

 

第6粂 構造(Construction)

1 カヤックはハル(船底).の各部が水平面・垂直面に対し、凹面であってはならない。ヴァーはハル(船底)の各部が水平面・垂直面に対し、凹面と凸面いずれでも良い。

2 いずれの艇も満水状態になった場合でも沈まないこと。

3 デッキ(甲板)は水平線に対し、第一コックピットの先端が最も高くなければならない。

4 不正に選手が有利になるような外部の物質を艇に付加してはならない。競技中、全ての電気・電子的装置を艇に乗せてはならない。これは、以下の物を含む。

電気ポンプ・速度計測器具・歪計・心拍計(メトロノーム.ペースメーカー)

報道中継やイベントのためにリアルタイムで惜報を送ることのできる装置を艇や選手に取り付ける場合及び、連盟が選手強化に必要とするレース分析のために同様の装置を取り付ける場蝕も事前に農技委員会に届け出て許可を得なければならない。ただし、いかなる場合もレース中の選手に情報を送ることはできない。

5 カヤック(K)

(1)艇には、ラダー(舵)を一つ取り付けることができる。

ラダーの位置はハル(船底)の下部とし艇長内に収置する。

(2)艇は、サーフスキータイプのような上に座るものでなく、カヤックタイプで中こ座り込むものであること。

6 ヴァー(V)

(1)ハル(船底)は、艇長の軸線上に対称でなければならない。舵または他の操舵装置やキールなど突起物を取り付けてはならない。

(2)外付けの浮を一つ取り付けることができ、浮は選手の使い易い左右どちら側にでも取付けることができる。

(3)浮は2本の梁で支えられ、梁は選手の前後に取り付けなければならない。

(4)艇は、艇の中に座るタイプや艇の上部に座るタイプのどちらでも艮いが、中に座るタイプを勧める。

 

第7条 検艇(Boat control)

1 定められた日時・場所で大会前、競技前、競技終了直後の検艇を実施する。

2 艇長は、艇首から艇尾までの最外端を測定する。艇首、艇尾に保護装置があるときは、それを含めて測定する。

3 カヤックの計量は、舵及び操舵装置、座席の固定物以外の諸部品を取り外し、可能なかぎり水分のない状態で行う。艇の最小幅測定は、ハル(船底)から10cm上部を計測する。

4 ヴァーの計量は、浮及び梁、座席の固定物以外の諸部品を取り外し、可能なかぎり水分のない状態で行う。

5 検艇後の用艇は、すべての競技が終了するまでいかなる変更もしてはならない。

6 各競技終了直後、競擢委員会の決定により、3艇もしくはそれ以上を無作為に検艇する。

7 選手は、競技委員会委員長の許可なくスプレーカバーを着用してはならない。

 

第3章  競技運営

(ORGANIZION OF THE COMPETTIONS)

 

第8条 役員と委員会及び役員の職務(Duties of the Officials)

1 連盟が主催または主管する競技会、日本障害者カヌー協会、加盟都道府県カヌー協会及びブロック協会が主催または主管する競技会には、次の競技役員を置く。

(1)競技会会長・副会長

(2)審議委員会委員長・委員(ジュリー)

(3)競技委員会委員長(チーフオフィシャル)

(4)競技委員会副委員長(コンペティションマネージャ)

(5)競技総務部長(テクニカルオルガナイザー)

(6)審判部長(チーフジャッヂ)

(7)発艇員(スターター)

(8)整列員(アライナー)

(9)水路審判員(コースアンパイア)

(10)審判員(フィニッシュラインジャッジ)

(11)計時員(タイムキーパー)

(12)検艇貝(ボートコントローラー)

(13)配艇貝

(14)クラス分け委員長・委員(クラシファイヤー)

(15) 総務部員

(16)放送員(アナウンサー)

(17))通信員

(18)報道員(プレスオフィシャル)

(19)式典表彰員

(20)記録員

(21)水路施設員

(22)医事貞

(23)写真判定員

(24)救助員

(25)その他競技会に必要な役員および補助員

事情により一部役員は、他の役職を兼ねることができる。

また、変更することができる。(3)~(13)での競技役員は、連盟のスプリントまたは、パラ公認審判員でなければならない。

日本選手権大会、国民体育大会、海外派遣選手選考会等連盟主催の競技大会における審判部各部署の主任は、公認J級審判員資格を有する者が望ましい。公認審判員の資格承認は、別に定める公認審判員規程による。

2 委員会

(1)審議委員会(ジュリー)

① 審議委員会は、3、5、7名のいずれかで構成する。

ただし、1~2名は、競技会開催都道府県カヌー協会に属する者とする。委員のうち1名は審議委員会委員長となる。委員長は、経験豊かな連盟役員とする。

② 審議委員会は、次の事項を掌る。

ア 競技委員会の判定に対する抗議の上訴を受け、これを判定する。この上訴は、競技委員会の判定の発表から20分以内に文書にて、かつ供託金5㈱0円を添えたものを受け付ける。

イ 審議委員会の判定は、競技会における最終のものである。

(2)競技委員会(コンペティションコミティ)

① 競技委員会は、競技委員会委員長、同副委員長、競技総務部長、審判部長により構成し、競技会を管理し主要事項を審議判定する。

② 競技委員会は、次の事項を掌る。

ア 競技会を組織し、その準備運営を統轄する。

イ 悪天候及び不測の事態の場合、競技会の中止または延期を決定することができる。また、不測の状況に応じて参加チームの代表者の同意のもと、プログラムに定められた競技時間、競技順序、競技間隔を変更することができる。

ウ 抗議を受け付け、判定する。

エ 競技会中に規則違反があった場合の失格に関し、判定を行う。この場合、競技委員会は、当該競技の。成績発表前に早急に結論を出さなければならない。

オ 規則違反の判定を下す前に、規則違反があった競技に関係した当該審判員の意見を聴取する。

カ 予選において、負傷した選手を他の組合せあるいは決勝組合せに参加させることができる。

(3)クラス分け委員会(クラシファイヤー)

① クラス分け委員会は、クラス分け委員長、クラス分け委員、メディカル委員、テクニカル委員により構成し、2~3名の委員によりクラス分けを行う。

② クラス分け(クラシフィケーション)の手順は次のとおりとする。

ア 身体機能評価(フィジカルアセスメント)

筋力テスト、関節可動域テスト、協調性テスト等の理学的検査を実施する。

イ 技術評価(テクニカルアセスメント)

競技中、日常生活での動作能力を評価する。

ウ 競技観察(オブザベイションアセスメント)

クラス分けを実施した大会での出場種目を観察し、クラスを確定する。

3 競技役員の職務

(1)競技会会長

競技会会長は、競技会の最高責任者で、規則によって処理しえない競技会中に発生するあらゆる問題の解決にあたる。競技会会長は、不当な行為・侮蔑的言動を行った選手、競技役員、関係者及び観客に対して失格もしくは退去処分にすることができる。

(2)審議委員会委員長(審議委員会)

審議委員会委員長は、競技委員会の判定に対する抗議の上訴を受け、審議委員会を開催し、これを判定する。

(3)競技委員会委員長(競技委員会)

委員長は、競技会を管理し日程通り進行し、遅滞なきよう運営することに責任を持つ。また、必要事項を次の競技開始前に時期を逸せず関係役員に知らせねばならない。検艇の規定が、全参加艇に正確に適用されていることを審判部長により確認する。発艇順序、不正発艇の選手名、競技成績等の必要事項を掌握し、放送員が適宜観客に対して報道していることを確認する。

抗議を受けた時は、競技委員会を開催し判定する。

(4)競技委員会副委員長(競技委員会)

副委員長は委員長を補佐し、委員長不在の時はその職務を代行する。

(5)競技総務部長(競技委員会)

競技総務部長は、競技用品・用具、競技施設等の点検・整備に責任を持つ。競技記録及び入賞者名簿の件成に責任を持つ。また、抗議の措置過程の記録を作成し保管するほか、諸会議、式典等総務事項を掌る。

(6)審判部長(競技委員会)

審判部長は、競技判定に関する一切を統轄する。

(7)発艇員

発艇員は、発艇に関するすべての事項及び発艇の適否を決定する。

発艇員は、競技委員会との連絡を密にし、競技委員会からの準備完了の合図を受けた後に、競技規則に従って発艇を実施する。

発艇に関する発艇員の決定は、最終のものとする。

(8)整列貞

整列員は、競技会が遅滞のないよう艇を発艇線上に集合させ、選手の競技衣服、スプレーカバー、ゼッケン番号及びカヌー艇番号をチェックする。

全艇が発艇線に並んだとき、白旗を上げて発艇員に合図する。

(9)水路審判員

水路審判員は、競技中に選手が規則を遵守しているかを監視する。

通常は発艇線及び決勝線の後方で監視するが、必要に応じて追随監視することができる。

規則違反のない場合は、白旗を振って合図する。

規則違反が行われた場合は、赤旗を振って決勝審判長に連絡し、審判部長、競技委員会委員長に文書(水路審判用紙)で報告する。

審判艇には、水路審判員、書記及び操縦者以外、同乗してはならない。ただし、緊急救助のための救助者を同乗させることができる。

競技中、水路審判員の全行動はいかなる妨害も受けてはならない。また、第22条に規定する中断に関する権限を有する。

(10) 決勝審判員

決勝審判員は、決勝線延長上に位置し、決勝線に到達した艇の着順を決定する。2ないしそれ以上の艇の着順判定が異なる場合は、その判定は決勝審判員の多数決による。判定が賛否同数の時は、決勝審判長がこれを判定する。

写真判定装置が使用される場合の最終決定は、写真判定による。

また、水路審判の旗による合図に遅滞なく呼応する。

(11)計時貝

計時員は、計時記録に関して責任を持つ。

計時主任は、ストソプウオッチを含む計時等の機器を事前に点検することを要する。

各競技終了後直ちに、他の計時貞と公式計時を検討し、直ちに決勝審判長に報告する。ストップウオッチは、目視で確認できる信号、もしくは通信器具による発艇合図を受けた時に押すものとし、発砲の音を聞いて押してはならない。

計時員は決勝審判員を兼ねることができる。

(12)検艇貝        、

検艇貝は、審判部長を補佐し、競技参加艇を測定し、計量する。また、ライフジャケットの点検を行い、安全管理を行う。

競技規則に適合しない艇および末公認艇は、その競技会から除外する。

大会前あるいは競技前の検艇で合格した艇に対しては、検艇合格証を貼付することとする。

競技直後、競技委員会の決定により検艇を行い、その合否を競技委員会に報告する。

(13)配艇貝

配艇員は、競技会ごとに定められた配艇要領に従い配艇を行うとともに、艇の整備を要する時はこれを行う。

(14) クラス分け委員(委員会)

クラス分け委員長、クラス分け委員、メディカル委員、テクニカル委員で構成される。ただし、それぞれを兼ねることができる。

クラス分け委員は、あらかじめ競技前に参加選手のクラスを判定し確認する。また、競技中の選手の漕ぎ方を観察し、参加種目における障害度の適合性を確認し、不正の有無を確認する。

(15)総務部員

総務部貝は役員、補助員の業務状況を把握し、総務部長の指示を受けて業務の円滑化を図る。その他、他の部署に属さない事項を処理する。

(16)放送員

放送員は、競技委員会委員長の指示により、各競技の開始、競技の種目、発艇順、不正発艇の選手名、競技状況などを放送し、競技終了後はその成績を放送する。また、競技運営上必要な事項を放送する。

(17)通信員

通信員は、その装置の正常な機能発揮に責任を持つ。

(18) 報道員

報道員は、報道関係に対する渉外及び記録結果を知らせる。

(19) 式典表彰貞

式典表彰員は、競技会開催中に行われる閲・閉会式の進行を行い、競技総務部長を補佐し、入賞者の表彰に関する業務を行う。

(20) 記録員

記録員は、競技委員会委員長の確認を経て保存用、広報用、放送用の成績表・組合せ表を作成し印刷、配布、掲示する。また各競技ごとの気象状況の測定等の記録文書を作成する。

(21) 水路施設貞

水路施設員は、競技規則に基づいて水路施設を整備し、競技期間中、その管理保全についての責任を持つ。

(22) 医事貞

医事員は、主催者によりその都度任命された適任者とし、競技期間中医事全般を掌る。

(23) 写真判定員

写真判定員は、各競技の入線(ゴールイン)状況を撮影し、写真判定により競技結果を正しく判定する資料を作成する。

(24) 救助員

救助員は、救助艇にてコース外に位置し、転覆等があった場合、競技中においては競技委員会の指示により競技の妨害をすることなく直ちに救助する。(緊急の場合は、この限りでない。)

(25) その他の役員・補助員

必要に応じ発艇、記録、検艇、配艇等に各競技役員の指示による業務を行う補助員を配置することができる。

 

第9条 競技会案内状(Invitations)

各種競技会の案内状には、以下の内容を記載すること。

① 競技会の名称

② 主催者名

③ 主管団体名

④ 期日と会場および所在地

⑤ コースの状況

⓺ 競技種目

⑦ 参加料

⑧ 参加申込先

⑨ 参加申込締切日

⑩ その他必要な事項

 

第10条 参加申込(Entries)

1 競技会の参加申込は、所定の申込用紙で所属する加盟都道府県カヌー協会長の承認を得て、締切期日までに申し込むものとする。

ただし、学生については協会長承認事項に特例を設けることがある。この場合、大会要項にその旨を明記する。

また、Webによる参加申込方法をとる場合がある。

なお、以下に該当するものは受理しない。

(1)協会長の承認印のないもの

(2)申込期日に遅れたもの

(3)会員登録が確認できないもの

(4)所定の参加料が納付されていないもの

2 参加チームは、種目ごとに補欠選手を申し込むことができる。

補欠選手がある場合は、申込み選手名簿に記載しなければならない。

3 選手名簿に記載された選手は、カヤック、ヴァーの同一種目内での選手の交代ができる。ただし同一競技種目での正選手同士は、交代することができない。

4 申込締切日の17時00分前に発信したファクシミリでの申込は受理する。

ただし、ファクシミリでの申込の時は、発信後直ちに申込先に着信状況を確認することとし、確認後すぐに申込用紙原本を送付すること。一致しないときは、申し込み期限直近までに到着したものを優先する。

 

第11条 参加申込の承認とプログラム

(Acceptance of entries and programme)

参加申込受理の回答は、参加料の領収書をもって行う。

競技委員会は、最初の競技の24時間前までに参加選手名、所属クラブ名及び組合表を記載したプログラムを公表しなければならない。

 

第12条 参加申込の変更・棄権

(Alterations in entries and withdrawals)

1参加申込の際に届出た選手に限り、正選手と交代(第10条第4項参照)することができる。

この変更は、午前および午後の部の第1レースの1時間前までに書面により競技委員会委員長に届出るものとする。

2 参加申込の変更・棄権は、最終的なものとみなされ、同一選手の再参加申込は認められない。

棄権は、午前および午後の部の第1レースの1時間前までに書面により競技委員会委員長に届出るものとする。既納の参加料は、返納しない。

 

第13条 水路(Courses)

水路は直線で一定方向とし、各レーンは平行であり、各レーンの幅は9m(ただしA級およびB級コース)とする。

発艇線及び決勝線は、コースに直角でなければならない。

決勝線に向かって左端から第1レーンとする。

水深は、コース全域にわたり1.5m以上あることを原則とする。

(詳細はコース規格参照のこと)

 

第14条 艇番号及びゼッケン番号

(Canoe and personal numbers)

1 すべての競技艇は、レーン番号を示す自地色に黒字の標識板を取り付けなければならない。

標識板は、横18cmX縦20cmの大きさで、後甲板の中央線上につける。

2 選手は、運営組織が提供するゼッケン番号または所属チームを表示したゼッケンを、胴体の前後もしくは背中のいずれかに付けなければならない。

 

第15条 監督会議(Instructions for competitors)

1 各チームの監督(代表者)は監督会議には必ず出席しなければならない。

2 監督は競技開始の5時間前までに印刷物または口頭により、次の事項の指示を受けるものとする。

(1)水路及びその標識の詳細

(2)発艇時刻

(3)発艇線

(4)決勝線

(5)選手のレース番号

(6)検艇の種別

(7)棄権、エントリーの変更及びプログラム訂正の受付

(8)その他必要な事項

 

第16条 抗議(Probst)

1 選手の出場資格に関する抗議は、監督がその日の競技開始1時間前までに文書をもって競技委員会委員長に対して行う。

2 競技中の抗議は、監督が成績発表の時刻より20分以内に文書により競技委員会委員長に行わなければならない。

3 抗議は、文書に供託金5,0㈱円を添えなければならない。

なお供託金は、抗議が成立した場合は返金する。

4 競技委員会の判定に対する上訴は、審議委員会の委員長宛に行うものとし、監督がその判定通知を受けてから20分以内に提出するものとする。その要領は、3項に準ずる。

審議委員会の判定は、競技会における最終のものである。

 

第17条 提訴(Appeals)

監督は、審議委員会の判定に対し、競技実施日より30日以内に、所属都道府県カヌー協会を通して連盟に提訴する権利を有する。

連盟理事会は、最終決定を公表するものとする。

提訴の要領は第16条3項に準ずるものとする。

 

第4章  競技規定

(RACING REGULATIONS)

 

第18条 失格(Disqualifications)

1 不正な行為や危険行為を犯した者、競技規則を守らない者もしくは競技規則の栄誉ある趣旨を無視した者は、当該競技会の期間中失格とする。

2 用艇規格に合格しない艇で競技をした選手、指示された検艇を受けなかった選手は、その競技種目を失格とする。

3 競技中に外的な援助、水路に沿っての他艇の随行伴走(レーンの外側を含む)、または水路内に物を投げ込むことによる援助または妨害を禁止し、すべての関係選手を当該競技会の期間中、失格とする。

4 転覆は当該競技種目を失格とする。ただし、競技委員会は予選に限り、レーンアウトの場合、上位に進出できる範囲で出場させることができる。

5 ゴール前等において故意に減速し順位を調整しようとした選手は、当該競技会期間中、失格とする。

 

第19条 推進方法(Means of propulsion)

1 カヤックは、両側に水かき(ブレード)のあるパドルのみを用いて推進する。

2 ヴァーは、片側に水かき(ブレード)のあるパドルのみを用いて推進する。

3 パドルは、艇に取り付けてはならない。

競技中、パドル破損の場合、選手に外部から別のパドルを与えてはならない。

 

第20条 予選及び決勝(Heads and finals)

1 競技は、3艇以上の参加申込がなければ成立しない。ただし代表選考のための競技会の場合はこの限りではない。

2 直接決勝及び予選を必要とする競技種目のレーンは、抽選によって決定する。

予選の組合せは抽選の際、各組の出場数の差が2艇以上にならないものとする。各組の出場数が異なる場合は、組数の若い組を多くする。

3 参加選手が多い場合は、予選を行う。

(1)各予選から決勝における艇の数は、9艇を超えないこと。(ただし、競技委員会が認めた場合は、この限りではない。)

(2)必要に応じて11艇以上の参加の場合、A・B決勝を実施できる。

4 指示された予選及び予選以降に出場しなかった選手は、その種目を失格とする。

5 中間予選あるいは決勝出場資格を得た選手の交代はできない。

6 予選及び決勝は、同一水路(コース)で行うものとする。

7 予選以降における進出は、着順を優先する。ただし組分け方式の一部にタイムを優先する場合がある。参加選手数により、2漕1採方式で着順を決定する場合がある、その場合は監督会議において周知する。

8 同一種目競技のレース間隔は、原則として30分以上とする。

9 組合せの方法は、附表の組分け方式による。

10 予選以降のレーン分けは、前回の競技結果により自動的に1位が中央のレーンとなり、以下順次左右のレーンに振り分けるものとする。

 

第21条 発艇(Start)

1 選手は、競技プログラムに明示された時間に、発艇地点にいなければならない。

発艇は、発艇地点にいない選手を照会することなく行われる。

発艇は、艇首を発艇線に揃えて行う。艇は、静止状態であること。

2 発艇は「レディ セット ゴー(Ready Set Go)」の号令で行われる。選手は「レディ」の号令でパドリングの準備をし、「セット」の号令で漕ぎ始めの位置でパドルおよび艇を静止させる。

発艇員は、選手のスタート位置および静止姿勢が発艇状態になった時、ゴー(発砲もしくは短く強い信号音)で発する。

3 発艇の際、選手がスタート号令の通告の途中もしくは直後、発砲する前に前方へ漕ぎ始めた場合、不正発艇となる。

選手はゴーの号令(発砲音もしくは強い信号音)のみに反応しなければならない。予測して漕ぐことは許されない。

発艇員は不正発艇が確認された場合、直ちに2度目の発砲をし、全艇をストソプさせ、不正発艇した選手に警告を与え、再度発艇する。

同一選手が2度不正発艇した場合は当該競技種目を失格とする。

4 発艇線付近において、審判員の再三にわたる注意を無視する選手は、当該競技種目から除外し失格とする。

 

第22条 中断(Interruptions)

水路審判員は、不測の事態(障害物など)が生じた場合、正規に発艇した競技を中断させることができる。この場合、選手は直ちにパドリングを中止し、次の指示を待たねばならない。競技が無効とされ再度発艇するときは選手を交代させることはできない。

 

第23条 ペースとりと、接近(Taking pace and hanging)

1 競技に参加していない艇及び他の手段によるペースの配分や外的な援助は禁止する。

2 競技中選手は、発艇線から決勝線に至るまでの閏、自己の定められたレーンを離れてはならない。可能な限りレーンの中央を漕がなければならない。

また、他艇のあらゆる方向に5m以内に接近してはならない。

 

第24条 衝突及び破損(Collision or damage)

他艇に衝突した責任のある選手及び艇やパドルに破損を与えた選手は失格となり、弁償を求められる。

 

第25条 決勝(Finish)

1 全ての選手が乗った艇の艇首が、決勝線に到達した時ゴールとみなす。

2 時間は100分の1秒で判定する。

3 可能であれば写真判定の1000分の1秒で判定する。

4 判定において、2艇またはそれ以上の艇が同時に入った場合、これらを同着とし、次位を欠番とする。

5 次レース進出への決定レースにおいて、同着順位があった場合、当該選手に対して次の規則が適用される。

(1)次レースにおいてレーンの確保ができる場合、抽選でレース順を決定する。

(2)可能な場合、10レーンを使用することができる。

(3)レーンを確保することができない場合は、その日の最終レースあるいは半日プログラムの最終レースの1時間後に、当該レースの再レースを行う。ただし、時間的な余裕がなければくじ引きで順位を決める。

(4)再レースで同着があった場合、くじ引きで順位を決める。

 

第26条 報告(Information)

1 連盟の主催する競技会終了後、主管協会は、その成績の結果を大会プログラムに記入し、1週間以内に連盟に1部届出報告する。成績は電子データによる届出報告も可とする

2 連盟の後援を受けた競技会は、大会終了後直ちに、その成績の結果を連盟に1部届出報告する。

3 各加盟都道府県カヌー協会は、当該年開催する競技大会を2月末日までに、第4条1項の様式で連盟事務局に提出する。

 

第27条 安全対策

1 艇には、満水状態の場合でも沈まないよう、浮力体を装備しなければならない。

2 選手は、競技中も練習中もライフジャケットを着用しなければならない。着用する救命胴衣は、常時7kg以上の浮力があるものとする。

 

第28条 アンチ・ドーピング規定と制裁措置

1 世界アンチ・ドーピング規定に基づき㈲日本アンチ・ドーピング機構(以下JADAという)が策定した日本アンチ・ドーピング規定を遵守しなければならない。

2 日本選手権などの大会では、競技会検査を行うことが望ましい。

3 JADAより登録検査対象リストにより指定された選手は、四半期ごとに居所情報をJADAおよび連盟に届けることを義務づける。

これに基づく競技外検査以外にも、連盟はすべての選手を対象に競技外検査を行うなどし、アンチ・ドーピングの啓発活動を行う。

4 規定に違反が認められた場合の選手・チームへの確認・通知・暫定的資格停止・審査・及び懲罰は、日本アンチド一ビング規定、国際カヌー連盟ドーピングコントロール規則(International Canoe Federation Doping Control Rules)を適用する。

懲罰については国際カヌー連盟ドーピングコントロール規則を優先する。

 

付記(英文対訳)

クラス分け委員会(Classification)

クラス分け委員長(Chief Classifier)

クラス分け委員(Classifier)

メディカル委員(Medical)

テクニカル委員(Technical)

身体機能評価(Physical Assessment)

技術評価(Technical Assessment)

競技観察(Observation Assessment)

 

付則

本規則は、平成28年3月5日公益社団法人日本カヌー連盟臨時理事会において承認され、平成28年4月1日以降効力を発する。

ただし、平成28年度は試行期間とする。

 

付表

【クラス分け判定基準】

1 対象障害分類(カヤック)

筋力低下、関節可動域制限、四肢欠損とし、いずれも下肢と体幹の機能障害を有する者に限る。

以下の者は除外分類とする。

脚長差、低身長、高血圧、運動失調、アテトーシス、視力障害、知的障害の者。

2 対象障害分類(ヴァー)

筋力低下、関節可動域制限、四肢欠損、CPISRAクラス4とし、上下肢と体幹の機能障害を有する者とする。

以下の者は除外分類とする。

脚長差、低身長、高血圧(CPISRAクラス4を除く)、運動失調(CPISRAクラス4を除く)、アテトーシス(CPISRAクラス4を除く)、視力障害、知的障害の者。

 

《クラス分け表》

*国際脳性麻痺者スポーツ・レクレーション協会(CPISRA)

L1

・胴体が動かせず、肩の機能だけで漕ぐことができる者。

主に腕と肩の両方または腕か肩を使って、艇を操作できる者。

・座位でバランスを取ることが困難な場合が多い。

例として挙げられる有資格者は、少なくとも次の内一つに相当する最小限の障害がある者。

CPISRAが定める基準で、クラス4に相当する脳性麻痺がある者。

② T12レベルの障害が全てある神経性機能障害、全てではないがT10レベルの障害がある神経性機能障害者。

〈KL1(カヤックL1)〉

体幹機能障害が全廃あるいは重度、下肢機能は全廃であり、乗艇中に背もたれの高い特別なシートを必要とする者。

〈VL1(ヴァーL1)〉

体幹機能障害が全廃あるいは重度、下肢機能は全廃であり、乗艇中に背もたれの高い特別なシートを必要とする者。あるいは上肢障害度分類1(Cluster11)に属する者、あるいはCPISRAクラス4に属する者。

 

L2

・胴体と腕を使って漕ぐことができる者。下肢の機能が著しく弱いため継続して踏ん張るまたは腰掛けて艇を操作することが困難な者。

例として挙げられる有資格者は、少なくとも次の内一つに相当する最小限の障害がある者。

① 両膝周辺からの被切断者または四頭筋に著しく障害のある者。

T12レベルの障害が全てある神経性機能障害者、全てではないがL10レベルの障害がある神経性機能障害者。

③ 上述の障害を併せ持つ者(一方の膝周辺からの被切断者、一方の四頭筋に著しい機能障害がある者)。

④ CPISRAが定める基準でクラス5に相当する脳性麻痺がある者。

〈KL2(カヤックL2)〉

体幹および下肢機能障害が軽度から中等度の者。乗艇中に背すじを伸ばして座ることは可能だが特別な背もたれを必要とする場合があり、漕艇中の下肢運動に制限がある者。

〈VL2(ヴァーL2)〉

体幹および下肢機能障害が軽度から中等度の者。乗艇中に背すじを伸ばして座ることは可能だが特別な背もたれを必要とする場合があり、漕艇中の下肢運動に制限がある者。あるいは上肢障害度分類2(Cluster2)に属する者。

L3

・足、胴体、腕を使うことができ、力を入れて踏ん張る

または腰掛けて艇を操作できる者。

例として挙げられる有資格者は少なくとも次のとおり

である。

 被切断者。  S1レベルの全てではないが、ある神経性機能障害者。

③ CPISRAが定める基準でクラス8に相当する脳性麻痺がある者。

〈KL3(カヤックL3)〉

体幹機能障害はなく、下肢機能障害が軽度である者。

乗艇中に体幹前傾位を保ち、少なくともどちらかの脚(義足)を使うことができる者。

〈Ⅵ3(ヴァーL3)〉

体幹機能障害はなく、下肢機能障害が軽度である者。

乗艇中に体幹前傾位を保ち、少なくともどちらかの脚(義足)を使うことができる者。あるいは上肢障害度分類3(Cluster3)に属する者。